笠寺(南区)、竜泉寺(守山)、甚目寺と並び称される「尾張四観堰」の一つで、729年の創建と伝えられています。境内の多宝塔は1536年に再建された、名古屋市内最古の建造物(重要文化財)です。昭和50年、住職が多宝塔内を清掃中、ほこりの積もった木箱の中に1020体もの円空仏が発見されました。円空仏は毎月第二土曜日に公開される
浄海山円龍院観音寺 荒子観音
開祖は信仰の山・白山を開いた泰澄(たいちょう)といわれ、奈良時代の天平元年(729)に創建したと伝えられている天台宗の古刹である。織田信長の比叡山焼き打ちに絡んで焼失したが、前田利家によって天正4年(1576)に再興された。天正12年(1584)に太閤検地により寺領が没収されましたが徳川義直公の庇護を受け再び繁栄の時代にはいります。もとあった場所から、南へ約一キロ下った現在の位置に移ったのは、江戸時代中期の享保12年(1727)とされている。江戸時代には火災に遭うなど、焼失するたびに再建されたという。
現在、境内には、室町末期の禅宗様式をとどめ、重要文化財に指定されている多宝塔などがある。本堂は1994年にも火事で焼失、3年後に再建されており、古さと新しさが同居している。
円空仏は、当時の住職円盛が円空に造ってもらったもので、仁王像や千体仏などがある。

荒子神明社:観音のすぐ東隣にあります。

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