旬を賞味する「アジ」
アジは一般的には「まあじ」で一年中売られているが、初夏の「豆アジ」体長5cmほどのアジは美味で、油で唐揚げしたものが特に美味しいです。   

豆アジの南蛮漬け 

豆アジ         12匹
新タマネギ       2個
ニンジン        1/4本
鷹のツメ        2〜3本

だし          2 カップ
薄口醤油      1/3 カップ
ミリン         大さじ 3
酒           大さじ 3
砂糖          大さじ 3
酢           1 カップ

下ごしらえには少々手間がかかるけれど、ぜいご(尾から腹にかけてのうろこ)とえら・はらわたはとりのぞくとよい。
軽く小麦粉をまぶして、170℃の油で5〜6分ほど揚げ、2分程して180℃で1分ほど二度揚げすると、キツネ色に揚がり骨や頭まで食べられるくらいになる。
季節がら新タマネギが美味しくておすすめ。薄切りにし、ニンジンはマッチ棒程度の千切りにする。量はタマネギ10:ニンジン1程度。

大きめのタッパウエアーに、よく洗ったタマネギとニンジンを敷き、揚げたてのアジをならべて、鷹のツメを散して、その上から野菜をのせて、分量の南蛮だしを熱して、全体がかぶる程度そそぐ。完全に冷めるまでふたはせず、冷めたら冷蔵庫に。3時間程度したら食べられるが翌日が美味しくなる。2日ほどは冷蔵庫で保存がきく。


鯵はたたきでも焼魚でも、フライでも栄養のある家庭料理となるが、南蛮漬けは手間がかかると思われ敬遠されやすいが、えら・わた・ぜいごをとることに慣れると、意外と簡単料理、保存がきき、酢が夏の食欲不振を解消してくれる。ビールの肴にこれ一品で豆アジと新タマネギが味わえ、旬を感じる。ちなみに小アジは体長10cmほどで、豆アジはそれより小形の呼び名のようだ。
器:青磁皿